願海寺新聞 創刊号 – 浄土真宗本願寺派 新井山 願海寺 浄土真宗本願寺派 新井山 願海寺

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願海寺新聞 創刊号

発行:2013年11月

こんにちは。本日はようこそ願海寺の報恩講へお参り下さいました。私達は今年から入寺しました、釈巧弦(ぎょうげん)と、妻の釈智泉(ちせん)です。僧侶としてはまだ新米なので、これから一生かけて勉強なのですが、勉強をしていく中で仏教や真宗そしてお寺のことなどをご門徒さんとも分かち合いたい…という気持ちから、この先不定期で願海寺新聞を発行していきたいと思います。是非、おうちの方とも一緒にご覧下さい。なお…タイトル字は巧弦の手書きです!!

願海寺あれこれ

皆さん、“山号”というのをご存知でしょうか?お寺には○○寺という寺の名称の前に△△山という“山号”がついています。
願海寺の場合は…そうです“新井(あらい)山”です。
この山号というのは、そのお寺の出身地やいわれを表している場合が多いです。願海寺の出身は新潟県(越後国)の新井というところなのです。願海寺のご開基である、元は京都の貴族であった村上権兵衛由清(よしきよ)は、新井で郡司(地方の役人)をしていました。そこに越後に流罪で来られた親鸞聖人と出会い、由清の念仏の人生が始まったのです。由清は「願海寺信性」と聖人からお名前を授かり、越中へと教えを伝えにやってきて願海寺を開きました。
ですから願海寺はこの由清の願海房としての念仏のスタートの地を出身とし、“新井山”と名のっているのです。

Q『報恩講』とは何でしょうか?

“ほんこはん”として親しまれている報恩講とは、親鸞聖人のご法事のことです。通常法事とは、その方の命日をご縁とする事が多いのですが、聖人の命日(1月16日)は、ご本山での正式な法要がありますので、地方では少し日にちを繰り上げて行うのです。富山では9月下旬から12月上旬にかけて行われます。そして私達は親鸞聖人のおかげで今、如来様のみ教えを頂戴することができているのです。ですので、そのご恩に報いるという主旨のご法事であることから「報恩講」とお呼びします。寺での報恩講とは別で、ご門徒さんの中でも、特に山手の方のお宅では住職が年に一度“報恩講”という形でお勤めにうかがっています。

僧侶似顔絵
村上 巧弦
願海寺新聞