願海寺新聞 第5号 – 浄土真宗本願寺派 新井山 願海寺 浄土真宗本願寺派 新井山 願海寺

ご相談・お問い合わせ

サイトメニュー
願海寺新聞

願海寺新聞 第5号

発行:2014年3月

こんにちは。早いもので3月です。今年の富山は雪が少なかったですが、各地で大きな被害が出ました。被災された方々には心よりお見舞い申し上げます。
さて、3月になりますと、今度は花粉症に悩まれる方も多いと思います。私・巧弦は春が好きなので嬉しいのですが…なかなかみんなが同じように喜べることはないものですね。でも、困ったことがあったときにこそ、手を合わせて、生かされている喜びを見つめ直したいものです♪弦

願海寺あれこれ

2月号にてお話致しましたように、本願寺6代である巧如上人のご子息が願海寺6代の巧賢となりましたので、願海寺には浄土真宗御開山である親鸞聖人の血流が受け継がれていることは確かなようです。
そして、実はそれより以前にも親鸞聖人の血流が入っていったとする資料が残っています。願海寺の開基で初代である願海房信性には子がいなかったようです。そこで、願海房の跡を継ぎ2代目となった“清寿”はなんと親鸞聖人の孫なのです!この清寿の母は“小黒の女房”という親鸞聖人の7人のうちの1人で、小黒の女房は願海寺栃津の房舎にて1261年に往生されたということです。こうした関係もあったことから、清寿は親鸞聖人の御分骨を頂き、栃津の房舎に六角廟堂を建立し、お納め奉ったと伝わっております。

Q『人生は“苦”なの?』

人間としてこの世に“生”を受けた私たちには、生物としての生存本能が備わっています。そして同時に、絶対に避けることのできない“死”が訪れることをも知っています。この「生きようとする本能」と「死から逃れられない事実」との矛盾を私たちは抱えています。必ず死ぬという事実を始め、世の中には「人間が思い通りにできないこと」がたくさんあります。いや、むしろ「思い通りにならないことばかり」かもしれません。
お釈迦さまは「人生は苦である」とおっしゃっています。ここでいう「苦」とは、「思い通りにならない」という意味です。
~生老病死~
「生」→生まれてくる(きた)こと
「老」→老いるということ
「病」→病にかかること
「死」→必ず死ぬということ
この4つで“四苦”とし、さらに以下の4つを加えて“四苦八苦”とします。
[愛別離苦](あいべつりく)→大切な人と別れなければならない苦しみ
[怨憎会苦](おんぞうえく)→憎む者とでも会わねばならない苦しみ
[求不得苦](ぐふとっく)→欲しい物が手に入らない苦しみ
[五蘊盛苦](ごうんじょうく)→尽きぬ執着から生まれる苦しみ
このように、仏教では大前提として「人生は思い通りにならない」とハッキリしています。その上で、「苦」を生み出す「執着(欲望)」を如何にして滅していくのか?という「人間成就の道への教え」が説き示されています。そんな「仏教という生き方」について、来月号からまた考えていきたいと思います!
なもあみだぶつ♪

僧侶似顔絵
村上 巧弦
願海寺新聞