願海寺新聞 第24号 – 浄土真宗本願寺派 新井山 願海寺 浄土真宗本願寺派 新井山 願海寺

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願海寺新聞 第24号

発行:2015年10月

おかげさまで2周年

こんにちは!早いものでこの『願海寺新聞』が2周年を迎えました。2年前に「とにかく始めよう!」と無計画のままに始まりましたので、この2年間はひたすら必死に駆け抜けてきたという感覚です。毎月毎月、上手く書けず泣きそうになりながら書いておりますが、皆様から頂ける「楽しみにしてる」というお声がとても嬉しく励みになり頑張れています。2年ということは目標の100号まで約4分の1!長い道を楽しみながら歩んでいきたく思っています♪
さて、来る10/29は『楽しい仏教入門』、そして11/3~4は『報恩講』です。心よりお待ちしております!

願海寺あれこれ

願海寺では3種の寺紋を用いております。今月はそれらについてご紹介致します。
まず1つめは「波(なみ)に千鳥(ちどり)」の紋ですが、これは今から800年前、初代・願海房が親鸞聖人の弟子であったときに、聖人が波に千鳥の飛回する海上の景色に感動されたことからその様子を願海寺の寺紋としたそうです。
2つめは「角九曜(かくくよう)」の紋で、これは願海寺17代・賢周(けんしゅう)(1612~1654)は氷見の阿尾城主だった菊池家の出身であり、願海寺に婿入りしたご縁をもとにして「波に千鳥の紋」と共に寺紋として併用することになったそうです。
この2つの紋は願海寺の本堂玄関にも掲げられていますので、ぜひ見てみて下さい!
3つめは「笹竜胆(ささりんどう)」の紋で、これは初代・願海房が村上源氏の流れを汲む家系であることから用いています。
「波に千鳥」鳥がかわいいです。
「角九曜」戦国時代のイメージです。
「笹竜胆」日本らしいですね。
※3つとも巧弦が手書きしました!(写したのではありません・笑)

Q『目標のためには寝ずにでも頑張るべきなの?』

精神的な病の多くなった現代社会では「頑張って」と声をかけることに問題視する見方もあります。特にこの日本では「頑張る」という言葉に「限界まで無理をする」というニュアンスが見え隠れするようです。
ですが、「頑張る」とは決して「無理をして苦しむ」ことではありません。
仏教には悟りに至るための「八正道(はっしょうどう)」という8種の実践方法があり、その中に「正精進(しょうしょうじん)」があります。字のごとく「正しい精神」です。
私たちは頑張ろうとすると、しんどくなるまで頑張ろうとしてしまいます。
ですが、睡眠や食事を疎かにしての極端な努力では自分自身が壊れてしまいますね。そうなってしまうのは、焦りや結果に縛られて自分自身が見えなくなっていくからです。もちろん、かといって怠けていてもダメですね。
頑張りすぎると苦しくなる、怠けていると何も進まない、このどちらにも偏らないよう自分の状態を常に見つめる姿勢を仏教で「中道(ちゅうどう)」といいます。「中道」は初期仏教からずっと仏道の中核をなす指針として大切にされてきました。
「かたよらないこと」と「こだわらないこと」に常に気を付けながら歩む道です。
「中道」の難しいのは、決して「中間」ではないというところです。
すなわち、結果を求める焦りからも離れましょう。
少しずつ、だけど着実に積み重ねていけば良いのです。
まずは、毎日手を合わせて目を閉じて「なもあみだぶつ」とお念仏してみてください。そうやって自分を見つめることで、きっと「とらわれている自分」に気付かせていただけるはずですよ!
なもあみだぶつ♪

僧侶似顔絵
村上 巧弦
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