願海寺新聞 第52号 – 浄土真宗本願寺派 新井山 願海寺 浄土真宗本願寺派 新井山 願海寺

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願海寺新聞 第52号

発行:2018年2月

こんにちは!今年は雪がすごいですね!私・巧弦は6度目の富山の冬ですが、これまでで最も雪の量が多いように感じます。寒いの苦手ですが、でも雪景色は心がほんわかして好きです。
さて、去る1/19に願海寺にて『懇親会』を開催致しました。たくさん料理を作ったので余ってしまうかなと思っていたのですが、なんと足らないほどでした!食べて頂けて嬉しかったです♪普段、なかなか皆様とお酒やお食事を頂きながら会話できる機会も無いので、とても楽しい一時となりました!この仏縁に深く感謝致します。次回は年末か来年1月辺りに開催できればと思っておりますので、今回来られなかった方々も次回は是非ともご参加下さい。仏活(ぶっかつ)して寺友(てらとも)と笑顔になりましょう~!!ところで、毎号イラストと法語を描かせて頂いてますが、イラストは元は本願寺派の阿弥陀さまのイラストを模していたものの、1つおかしいのは衣が阿弥陀如来と異なって私たち僧侶のもの(布袍(ふほう)・輪袈裟(わげさ)・単念珠)になっています。元のイラストはお顔のみなので私が勝手にそうしてしまいました(笑)。なので正確には阿弥陀さまではないわけですね。私はこれまた勝手に「がんかいくん」と呼んでおります(笑)。 合掌 弦

仏道を歩もうとせず 怒りにくるい 財欲と色欲を貪っているのは まるで飢えた狼である。なんと哀れで痛ましいことであろうか。

Q『煩悩ってなぁに?①』

「煩悩(ぼんのう)」とは、「あれが欲しい、もっと欲しい」「あの人が好き、あの人が嫌い」「得か損か」などと私たちの心に次々と沸き起こり、心身を悩み煩(わずら)わせる精神作用を指します。またその中で「貪欲(どんよく)・瞋恚(しんに)・愚痴(ぐち)」の3つを「三毒(さんどく)」といいます。
今月は「貪(むさぼ)りが尽きぬ欲望」という意味の「貪欲」について考えさせて頂きましょう。
人間以外のどうぶつの知能は理性はもたず本能のみに従い生きているそうです。動物たちは腹が減れば獲物を狩って食らいます。ですが、腹が満たされているときには、それがライオンでも他の動物を襲い狩ることはないそうです。
対して人間はただ腹を満たすだけでは満足しません。「もっと美味しいものを」「もっとたくさん」、そして「今は食べないけど蓄えておこう」と、その欲は果てしありません。
この人間の欲望を「お金」に置き換えてみましょう。私たちは最低限の生活ができるお金があっても満足がなかなかできません。お金が無ければ文句を言い、持っている人を羨(うらや)んだり妬(ねた)んだり、お金があればあったで、もっと欲しい、増やしたい、減らしたくない、取られたくないと悩んでいます。さらには、他者を害してでも自分を満たそうとする欲望の暴走も起こしてしまいます。このように、私たち人間は他の動物より知能が発達している分、「自分」という存在へのこだわり(執着(しゅうちゃく))も強く、その欲も過剰な貪りになってしまっているのです。
確かに人類はその知能によって発展し、生活も豊かになりました。しかし、またその止まることのない貪欲によって地球を傷つけ、生物を絶滅させ、また自らが築いた科学文明が生み出した核兵器によって自らをも滅亡させてしまいかねない危機を招いてしまっています。
しかしまた、私たちは貪欲を断つこともできません。ですから、大切なのは「私は心に恐ろしい貪欲を抱えている」ことをきちんと知り、「自分の向上心と貪欲とは紙一重であり決して絶対視してはならない」と学び続けていくことでありましょう。そうやって貪欲を制していく心が育まれていくことが、私たちが貪りの悪魔から真の人類へと成長していける道となるでしょう。
なもあみだぶつ♪

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楽しい仏教入門 2/16(金)18:30~20:00 
        2/17(土)13:30~15:00

お経を称える会 3/12(月)18:30~20:00
        3/13(火)13:30~15:00

僧侶似顔絵
村上 巧弦
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