発行:2019年4月
こんにちは!新年度を向かえ、フレッシュな気持ちで日々お過ごしであろうかと存じます。平成という時代もいよいよ最後の一ヶ月となり、時の流れの早さを痛感させられるばかりです。これはまさに人の一生もあっという間ですね。さて、3月は、18日と19日にこのたび新しく始まった『お寺を楽しむ会』を開催致しました。ここ富山は“真宗王国”と呼ばれるほど浄土真宗が多い地域ですが、では、なぜ多いのか?他の地域と比べてどのくらい多いのか?などを様々な資料を通し学びながら、この私たち1人1人に至り届いている不思議なご縁を味わせて頂きました。
参加者数は少なかったのですが、「願海寺の勉強会に通っていて、お寺の敷居が低く感じられるようになった」とか「歴史も面白い」という感想を頂け、ああ、もうそれだけでこの会をやってて良かったなと喜びを感じています。
今後は、このご仏縁を賜る尊さ嬉しさを、もっとたくさんの方と共有していけるように、内容の充実と、そのために私がしっかり勉強と研鑽を積んでいく所存であります。皆様、まずは気軽に一度お茶飲みがてら遊びにいらしてみて下さいね♪ 南無阿弥陀仏合掌 弦
仏心とは大慈悲これなり 分け隔てない慈しみをもってもろもろの衆生を摂す
浄土真宗(じょうどしんしゅう)の勤行(ごんぎょう)(お勤め・読経(どっきょう))は、その主となる経文(きょうもん)のあとに「念仏(ねんぶつ)・和讃(わさん)」が最後に「回向(えこう)(回向文(えこうもん))」で結ばれるのが標準的な形式となっています。
「和讃(わさん)」とは、『恩徳讃(おんどくさん)』と呼ばれる「如来大悲の恩徳は~」が有名ですが、宗祖(しゅうそ)・親鸞聖人(しんらんしょうにん)が和語(仮名まじり)でもって阿弥陀如来(あみだにょらい)や浄土(じょうど)の御徳などを讃(たた)え詠(よ)まれた歌で、宗祖はなんと実に500首あまりもの和讃を遺(のこ)されています。「回向」は、「願以此功徳(がんにしくどく)平等施一切(びょうどうせいっさい)同発菩提心(どうほつぼだいしん)往生安楽国(おうじょうあんらっこく)」(善道大師(ぜんどうだいし)の『観経疏(かんぎょうしょ)』「玄義分(げぎぶん)」「帰三宝偈(きさんぽうげ)」より)が代表的で、エピローグ的なものです。
『正信偈和讃(しょうしんげわさん)』では、「念仏」と交互に「和讃」が6首お勤めされるのですが、独特な節(ふし)(メロディー)もありますので、ちょっと難しいという方が多いことでしょう。節通りにしっかりお勤めしたいという方は、CDが本願寺出版社などから発売されていますのでご参考にしてみて下さい。(こちらでご用意も可能ですよ)。でも、「6首だとちょっと長くて…」という方もおられるでしょう。願海寺でも月参りでは和讃を2首のみお勤めという慣わしがあったりしますので、そうすれば幾分かお勤めしやすくなるのではないでしょうか?!(その場合、主に最初の2首「弥陀成仏(みだじょうぶつ)のこのかたは~」「智慧(ちえ)の光明(こうみょう)はかりなし~」をお勤めしていますが全体としての音の流れを考えますと、最後の2首「清浄光明(しょうじょうこうみょう)ならびなし~」「仏光照曜最第一(ぶっこうしょうようさいだいいち)」が良いと私は思っています)他に、『恩徳讃』1首のみという形もありますね。本願寺派としても、なんと省略する場合の規定が設けられておりまして、そこでは1,3,5首目の3首という形式が認められています(ただ、これは慣れていないと逆に難しくなってしまう気もしますね)。
以上、少し分かりにくいご説明になってしまいましたが、とにかく大事なのは「お勤めに臨むということ」でありましょう。あまり難しく考えてお勤めに臨むこと自体が辛いイヤなことになってしまうと良くないですから、御自身のお勤めしやすいようにご工夫して頂ければ良いかと思います。その辺りについても不明な点や、ご相談などは、私ども僧侶までどうぞお気軽にお尋ねくださいね♪
お念仏申させて頂き、経典(きょうてん)(聖教(しょうぎょう))を読ませて頂けるのも、不思議なことに阿弥陀如来の慈悲(じひ)の御心が私に届いていたからこそであります。如来からのお救いに預かっている事実を喜ばせて頂きましょう! なもあみだぶつ♪
親鸞さまがお好きだったと伝わる食べ物はどれでしょう?!
1.チキンラーメン 2.あずき 3.激辛カレー
先月の答えは「3.法然房源空」聖人でした!