願海寺新聞 第74号 – 浄土真宗本願寺派 新井山 願海寺 浄土真宗本願寺派 新井山 願海寺

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願海寺新聞 第74号

発行:2019年12月

こんにちは!今年も去る11月3日&4日に願海寺報恩講法要を無事にお勤めさせて頂くことができました。皆様と共に阿弥陀如来の尊い大慈大悲の御心に遭わせていただけましたことを喜び厚く御礼申し上げます。報恩講は真宗門徒(親鸞聖人のみ教えを頂く私たち)にとって最も大切な方法です。お忙しい事が他にたくさんあろうとは存じますが、どうかせめて年に一度の報恩講法要にはご参詣くださいますよう、宜しくお願い致します。

さて、続きまして願海寺の毎月の行事報告とお知らせです。今年5月より始まりました『がんかいじ こどもしょくどう』ですが、当初20~30名ほどだった参加者が10月は50名を超え、11月は約60名と、すごいことになってきました。やはり現代の社会において、地域コミュニティ(つながり合い・共存)を築き上げていく取り組みが求められていることを痛感しています。12月は13日(金)に開催です。門信徒の皆様にもご参加・ご支援など是非携わって頂きたく存じます。

そして、やさしく気軽に仏教のみ教えを学ぶ集い『楽しい仏教入門』も12月は27日18:30~20:00と28日13:30~15:00の開催です。28日には16時から『懇親会』も行いますので、皆様共に交流を深めましょう!

合掌 南無阿弥陀仏 (弦)

~仏説無量寿経 下巻より~

無量寿仏の威神 極まりなし

『歎異抄ってなぁに?~第十三条編~』

『歎異抄』は宗祖・親鸞聖人のご法語による前半(第一条~第十条)と、様々な誤った解釈に対して著者(唯円さま?)の批判による後半(第十一条~第十八条)を中心に構成されていますが、今月は第十三条を現代語訳(原文ですと分かりにくいので)にてご紹介させて頂きます。

あるとき、「唯円房は私の言うことを信じるか?」と親鸞さまが仰せになったので、「もちろんです」とお答えしましたところ、「ならば。私の言うことには背きませんね?」と重ねて仰せになりましたので、。かしこまって承諾致しましたところ、「じゃあ、まず人を千人殺してきなさい。そうすればあなたの往生は間違いありません」と仰せられたので、私唯円は「聖人が仰せのこととはいえ、私のような者には一人であっても殺すことはできません」とお答えしましたところ、「では、どうしてこの親鸞の言うことには背かないと答えたのですか?」と仰せになりました。続けて「これでよく分かるでしょう。何事も思い通りになるのならば、往生のために千人殺せと言われたら殺すこともできるのです。しかしながら、殺すという業縁がないから一人であっても殺すことができないのです。それは私の心が良いから殺さないということではないのです。また、殺したくないと思っていても百人・千人を殺してしまうこともあるのです。」と仰せになりました。
『歎異抄』第十三条(抜粋)

いかがでしょう?すごいご法話であります。まず、宗祖の実際のご法話の臨場感をうかがい知ることができる資料は他にありませんので、この第十三条はとても貴重であり、興味深いものです。
宗祖は、「えっ?!」とまず驚かせて、そこから真実へ導くという逆説的な論法を用いておられたことが想像できます(前々回・前回の第五条・第六条でもそうなっていますね)。
それにしても「ひと千人ころしてんや」(原文での表現)というのは、喩えとはいえ、未来に大量破壊兵器(核兵器など)が使われてしまうことも見通しておられたのではと思わされます。現代ではこの喩えを現実が追い越してしまったという悲しい事実も、重く心に突き刺さります。
さて、次号ではこの第十三条で語られるご本意について取り上げていきます。
なもあみだぶつ♪

くいず

真宗十派のご本山での報恩講がお西など2派は1/16に、お東など8派は11/28に営まれているのはどうしてでしょう?!

1.宗祖のご命日に諸説あるから
2.旧暦か新暦かの違い
3.宗祖の誕生日とご命日とで分けた

☆先月の答えは「1.報恩講」でした!

僧侶似顔絵
村上 巧弦
願海寺新聞