願海寺新聞 第77号 – 浄土真宗本願寺派 新井山 願海寺 浄土真宗本願寺派 新井山 願海寺

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願海寺新聞 第77号

発行:2020年3月

こんにちは!早いもので3月、もう春ですね~。さて、願海寺での2月の行事は、14日に『がんかいじ こどもしょくどう』18日・19日に『楽しい仏教入門』を開催いたしました。2月で10回目となったこども食堂は、なんと、これまでで最多の70名もの参加者(保護者含む)で、カレーもいつもより多く作っていたのに足らないほどでした。まさに、地域社会におけるこのようなコミュニティの場が求められていることを強く感じています。『がんかいじ こどもしょくどう』については、たとえば、お参りに伺った際に出してくださっているお茶菓子の代わりに100円~200円でも「こどもしょくどう応援基金」としてご援助を頂いたり、または実際にボランティアスタッフとしてご参加いただくなど、願海寺門信徒の皆様にもご協力を賜れますとありがたく存じます。どうぞ宜しくお願い申し上げます。

そして、こども食堂の盛況に反して『楽しい仏教入門』は参加者が激減しており、悩みとなっています(ToT)混迷を極める現代社会において仏様の智慧と慈悲を依りどころとし、その御心を私が喜び、そしてまた周りの人たちにも伝えていくことが、争いのない穏やかな世の中の実現への道であろうと思います。「お寺へ行く」ということは少しハードルを高く感じられる方も多いようですが、どうか是非とも一度遊びにいらしてくださいね♪ 日程は紫色の願海寺リーフレットに載せてあります。共にお寺で仏様からの光を浴びましょう!合掌 南無阿弥陀仏 (弦)

 

かの国に生れんと願ずれば すなはち往生を得、不退転に住せん

~仏説無量寿経(下巻)~

『歎異抄ってなぁに?~後序編②~』

聖人(親鸞さま)のつねの仰せには、「弥陀の五劫思惟の願をよくよく案ずれば、ひとへに親鸞一人がためなりけり。されば、それほどの業をもちける身にてありけるを、たすけんとおぼしめたちける本願のかたじけなさよ」と御述懐候ひしこと・・・
『歎異抄』後序

宗祖・親鸞聖人は、阿弥陀如来の救いのはたらきについて「ひとへに親鸞一人がためなりけり」とおっっしゃいます。『無量寿経』における阿弥陀如来(法蔵菩薩)の本願では「十方衆生」(宇宙の命ある全てのもの)に向けての誓願でありますのに、宗祖はなぜ「親鸞一人がため」とおっしゃったのでしょう?それは決して本願(救い)を独り占めするとか、自分だけが救われたら良いとか、そんな狭い見方をされていたわけではありません。
「十方衆生」を必ず救うということは、一人も漏らさずということです。宗祖は「いずれの行もおよびがたき身なれば、とても地獄は一定すみかぞかし」(『歎異抄』第二条)とご自身を内省しておられます。
修行もできず、かえって罪を犯し、地獄行きの間違いない私がいるからこそ、「十方衆生」とはその末端にいる私こそを救わんがためであったのだと、ご本願に込められた阿弥陀如来の大慈悲の御心を味わっておられたのでありましょう。
しかしながら、私たちは経典に説かれる阿弥陀如来の誓願について、どこかおとぎ話のような、自分に関係のないものとしか受け止めていないかもしれません。確かに仏様の悟りとは真理そのものであり、私たち人間の思考で捉えられる次元を超えたものですから、「分かる」ことはできません。ですが、今私たちに「南無阿弥陀仏」と聞こえているということが、仏様の御心が具体的な形となり届いているすがたなのです。「南無阿弥陀仏」は私を照らし導く光なのです。それはつまり、「南無阿弥陀仏」と念仏申しその智慧と慈悲の御心を聞くところに、怒り争い貪りに支配され続ける愚かな私を省みさせられながら浄土へと導かれていくという「私が歩む道」なのでありました。「我が事」としてしっかり仏法を頂いてまいりましょう。
なもあみだぶつ♪

クイズ

「南無阿弥陀仏」は漢字6文字なので「六字〇〇」と呼ばれています。さて、〇〇に入るのはどれでしょうか?!
[ヒント]「名をもってさけぶ」という意味です

1.六字念仏
2.六字名号
3.六字法名

☆先月の答えは「3.唯円さま」でした!

僧侶似顔絵
村上 巧弦
願海寺新聞