願海寺新聞 第80号 – 浄土真宗本願寺派 新井山 願海寺 浄土真宗本願寺派 新井山 願海寺

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願海寺新聞 第80号

発行:2020年6月

こんにちは!緊急事態宣言は解除されましたが、まだまだ油断はできませんね。この自粛生活が長引き心身のバランスも崩しやすくなっておりますので、どうぞお大事にお過ごし下さい。
現在、願海寺の法要・行事は中止となってしまっていますが、6月26日(金)より、まず『がんかいじ こども しょくどう』を再開の予定です!密閉・密集・密接を避け、消毒などの対策も徹底した上で行っていきます。
また、この新型コロナ騒動によって、ご門徒さまのご法事(主に年忌法要)もほとんど延期になっています。延期にするのは全く悪いことではありませんから、どうぞお気になさらずに、また落ち着いたときに改めて集わせて頂けるようにしたいですね。
ご法事は、亡き方を縁として私たちが仏さまからの光に出遇わせて頂き、その仏さまのお徳を讃えるご供養(讃嘆供養)の場ですから、努めて大切にしていきたいものですね!
それと、もしご自宅仏間での三密がご心配でしたら、願海寺本堂でのご法事もいかがでしょうか?お寺での仏事(年忌法要や結婚式、お通夜・お葬儀)は、あたたかなな雰囲気に包まれてとても良いものですよ♪何でもお気軽にご相談下さいね!
南無阿弥陀仏
合掌
(弦)

かならずまさに仏道を成りて
広く生死の流れを度すべし

~仏説無量寿経 下巻「往覲偈」より~
(親鸞聖人『顕浄土真実教行証文類』「信文類」に御引文)

宗教ってなあに?~イントロ編~

「宗教」というと皆様どんなイメージをお持ちでしょうか?インチキで怪しいもの?危ないもの?財産をつぎ込んでしまうもの?犯罪集団?90年代には、オウム真理教による地下鉄サリン事件など、様々なカルト教団による犯罪が社会問題となりました。それらの影響もあって、宗教に対して「人生を狂わせてしまうもの」のようなイメージが強くなっているかもしれません・・・。
でも、「宗教」イコール「カルト」ではない点には注意が必要です(カルトについては後にまた取り上げます)。もちろん「宗教」には、社会とは異なる価値体系がありますので、暴走すると危険なのは確かです。
でも、じゃあ、「宗教」っていったい何ですか?なかなかうまく答えられないですよね?ですので、長い連載にはなってしまいそうですが、「宗教とはなんぞや?」を共に考えさせて頂きましょう!
「宗教なんて信じない」という方でも、生活の中で宗教的なものと触れていない方はいないと言えます。たとえば、占いや、日の善し悪し、方角の吉凶などを気にしている方は多いですが、それらは広義の宗教行為です(なお、仏教・浄土真宗では、そういったものに振り回されない生き方を心がけます)。もちろん、お葬儀だって宗教儀礼ですし、成人式や結婚式も通過儀礼という宗教行為です。
そう思うと、「宗教」ってちょっと手に負えないほど私たちの生活の様々な領域に及んでいますし、これはもはや「信じる」「信じない」という狭い次元を超えて、すでにそこに「在るもの」という表現が適切に思われます。
近頃は「無宗教」と名乗ることがインテリ(知識的)な現代人の振る舞いであるような風潮でありますが、実際にはただ知らないだけという人が多い気がします。本当に知的な現代人としての最も誠実な態度は、「宗教」の世界(物語)を拒否するにせよ、受け入れるにせよ、まず「きちんと知る」ことから始めるべきであります。
「宗教」を知れば人間が見えてくる。「宗教」を知れば社会が見えてくる。宗教を学ぶことから、「地球人」という共同体としての共存・共生の道を考えていくことができれば良いなと思います!
なもあみだぶつ♪

くいず

浄土真宗の開祖である親鸞さまのことを「宗祖」とお呼びしていますが、では、親鸞さまのお師匠・法然さまのことは真宗ではなんとお呼びするでしょうか?!

1.元祖
2.超人
3.殿下

■先月の答えは「1. 60,000回(6万回)」でした♪

僧侶似顔絵
村上 巧弦
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