発行:2022年8月
こんにちは!去る7/10に願海寺栃津房舎報恩講ですがおかげ様で無事にお勤めさせて頂くことができました!
初参加の方も多くお参り下さり賑やかな集いとなりました。やはり、この栃津でのお勤めはここでしか味わえないものがありますね。これはまさに800年も受け継がれてきた信仰による伝統と文化の賜物でしょう。「厳かな気持ちになった」というご感想も頂きまして本当に嬉しい限りです。また来年もございますので、願海寺のご門徒さまはもちろん、幅広く浄土真宗門信徒の皆様にお参り頂けたら幸いです。
そして、六角堂の修復プロジェクトも準備が進行中です!こちらもどうか皆様からのご協力を賜りたく何卒宜しくお願い申しあげます。
合掌 南無阿弥陀仏
巧弦
縁によって咲き、縁によって散るのであるから、どんなものも、みなうつり変わる。
ひとりで存在するものも、常にとどまるものもない。
『勝鬘経』
先月は仏教の中心思想「縁起」について学ばせて頂きましたが、実は「縁起」には二つの見方(捉え方)があります。先月のは、「原因があって結果が生じる」という因果の関係を中心にしての縁起の見方でした。
今月はもう一つの見方で、それは「一切の存在(物も現象も)は相互の関係性によって生じている」というものです。ん?なんだかよく分かりませんよね?
たとえば、「夫婦」というのは妻がいてこそ夫があって、夫があってこそ妻があるという「関係性」から生じている現象です(役割分担とかそういうことではありません)。
「親子」でしたら、子がいてこそ親という概念が生じて親子と呼ばれるわけです。
え?そんな当たり前のこと言ってどうしたの?と思われてますか?ここからが大事です。
相互依存の関係によって概念が生じているということは、それは関係性の上に意味を持たされているに過ぎません。ということは、関係性が移り変われば、生じる意味も変化するわけです。そして、そのように観ずれば、この宇宙上の全ての事物が、固定的で普遍的な実体を持ったものとして成り立っているのではないことが明らかになります。
このような縁起観を大乗仏教では「空(くう)」とも呼びます。
さらには、宇宙の全てが縁起しているということは、唯一絶対神が万物を想像したなどという考えも否定されていくわけです。
なんだか、こうやって見てきますと、仏教は宗教というより科学や哲学のように思えてきます。しかし、なぜお釈迦さまが縁起の道理を発見なさったのかといえば、「いま私が苦しんでいる現実」「私たちの命の現実(生老病死)」という苦悩に対し、その答えを深く求められたからであります。ですから、やはり仏教は宗教なのであります。
なもあみだぶつ♪
※固定的で普遍的な実体⇒死後も存続する霊魂など。「我(アートマン)」という。
ご晩年の親鸞さまは、とある動物に似た大きな石(岩)を愛でておられたという言い伝えがあります。その石は今も京都にあり、なんと栃津六角堂にも置かれています。
さて、その動物とは・・・?!
①龍
②猿
③虎
☆先月の答えは「②憲法十七条」でした!
11/14(月)本願寺富山別院
報恩講法要にて
・内願法名(9/5〆切)
⇒自分の希望の法名
(ご相談にも応じます!)
・通常法名(10/31〆切)
⇒お経のお言葉からおまかせ
※願海寺にて受式お申込み受付中!
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