発行:2022年9月
こんにちは!
8/7に【がんかいじこどもしょくどう】で年に一度のプチ縁日を開催しました。とても暑い中でしたが、にぎやかな一日となりました!また、そこでは8/5の豪雨で被害を受けた石川県小松市への支援物資も募り、8/9に直接お届けしてきました。
いつも子ども食堂では「みんなが知らなくても、みんなのことを思ってくれている人がたくさんいる」ということを子どもたちに伝えています。今回は子どもたちがそれを実践する側になれたこと、とても良かったのではと思っています。「誰かのために自分の力を使うとき、人は最も成長できる」という精神をこれからも育んでいきたいものです。
さて、昨今、カルト教団の話題がメディアを賑わせ続けています。富山も他人事ではなく、関心をお持ちの方も多いです。しかし、「カルト」と「宗教」を同じに考えておられる方が多いので、そこは別物だということは注意して見る必要があります。「カルト」については『願海寺新聞』98号と100号に綴っていますので残っていたら再読してみて下さい。願海寺ホームページでもご覧頂けますが、どちらも見れない場合はお申し付け下さい。
それでは、残暑も厳しい中ですので、どうぞお大事にお過ごし下さいませ。
合掌 称名
物事が興りまた消え失せることわりを見ないで百年生きるよりも、事物が興りまた消え失せることわりを見て一日生きることのほうがすぐれている。
『ダンマパダ』(113)
世の中には数多くの宗教がありますが、他の宗教とは異なる「仏教」の独自性はどんな点でしょうか?
また、「仏教」といっても様々な宗派があるわけで、それらが同じ「仏教」だという共通点はあるのでしょうか?
そこについて、「仏教であることの印」として「法印」というものがあります。それは、「諸行無常」「諸法無我」「涅槃寂静」の3つで「三法印」と呼ばれます。
今月は「諸行無常」を学んでいきましょう。
仏教では「諸行無常」と世の中を観じます。
「諸行無常」とは、「この宇宙の全ての存在が一瞬たりとも同じ状態には留まらずに常に変化し続けている」ということです。
たとえば、願海寺の横にはいたち川という川が流れています。私の目にはいつ見ても同じ「いたち川」としか映りません。しかしながら、その川を流れる水は常に流れ続けているわけで、同じ状態なんて一瞬もないのです。
そのように、目に見える物質だけでなく、私たちの心に起こる思い(感情)も、この宇宙のあらゆる全てが諸行無常です。これは自明の理であり事実です。
では、お釈迦さまがなぜこの諸行無常を大切に説かれたのかを考えてみますに、全てが移ろいゆき、そして滅んでゆくという真理に反して、私たち人間は「永遠」などと言って「ずっと変わらないもの」を願ってしまっているからでしょう。そこに迷い苦しみが生じていくということで、仏教は現実の事実認識から出発しているわけです。
それと、全てが変化し必ず滅んでゆく(私が死にゆく)と観ずる諸行無常を悲観的でネガティヴな思想だと勘違いしてはいけません。全てが移り変わってゆくと知るからこそ、「今」この瞬間の尊さありがたさに気付いていけるのです。これは「今だけ良ければ良い」ということではありません。仏教的「無常観」とは、移り変わってゆくもの(自分自身も、財産も、名誉も)に執着せず、他者に施すことを喜び、みんなが心豊かに生きることのできる社会の実現に積極的に貢献していく、その実践なのであります。
なもあみだぶつ♪
浄土真宗のご本尊(礼拝対象)は「南無阿弥陀仏(なもあみだぶつ)」です。漢字6字なので「六字〇〇」と呼びます。
さて、〇〇に入るのはどれでしょう?
①名号
②念仏
③称名
☆先月の答えは「3.虎」でした!